CLOSE
09262023
Category: Webサイト・ホームぺージ

医療広告ガイドラインとWEBサイト【Vol.3 省令禁止事項】

医療広告ガイドラインとWEBサイト【Vol.3 省令禁止事項】

クリニックや病院、診療所といった医療機関のWEBサイトにおいて、遵守しなければならないのが、厚生労働省が施行する『医療広告ガイドライン』です。

Vol.3の今回は、医療広告ガイドラインで規制対象となっている広告から『省令禁止事項』について、確認していきましょう。

禁止される広告事例【省令禁止事項】

治療内容または効果に関する体験談
・患者様やその御家族から寄せられる口コミ
・口コミサイトからの転載や抜粋
・医療機関のスタッフによる体験談
治療内容や効果に関する主観的な体験談は、WEBサイトへ掲載できません。なぜなら同じ治療方法を受けたとしても、患者様それぞれの容体により、皆が等しく同じ効果を感じられるわけではないからです。そのためWEBサイトを閲覧した人へ誤認を与える危険性があるとして、禁止事項と定めています。

■ビフォーアフター写真
・写真のみのビフォーアフター写真
・説明が不十分なビフォーアフター写真
個々の患者様の症状により、治療結果は当然異なるものということを踏まえ、誤認させる危険性のあるビフォーアフター写真は医療広告として認められていません。
しかしながら、それぞれのビフォーアフター写真に対し、治療内容・治療期間・費用・副作用等について、詳細な説明を併記する場合には、禁止事項には該当しません。

医療広告は品位も大切です

医療広告の役割は、公正で正確な情報の伝達に努め、患者様の医療機関選びや、治療方法を選択する助けとなることです。ですから医療機関や医療内容について品位を損ねたり、あるいはそのおそれがある広告は適切ではなく、慎むべきとされています。

<禁止事例① 費用を強調した表現>
・期間限定!施術費用50%OFF!
・キャンペーン価格で何度でも施術可能!
・当院限定!割引クーポン配布中!

<禁止事例② 医療内容とは関係性のない情報で誘引する表現>
・期間中ご来院された方に○○をお渡しします!
・治療をがんばったお子さんに、お菓子をプレゼント!

医療広告に関する規制に理解を深めましょう

医療広告は、医療機関と患者様との信頼を築き、適切なケアを提供するための手段とも考えられます。医療広告ガイドラインに準拠し、価値のある情報を正しく発信することは、健康な社会を構築することにも繋がっていくのです。

なぜ広告規制が存在するのか。そのことに理解を深め、医療広告において倫理的かつ責任のあるアプローチを取り続けていくことが大切です。

■より詳細な内容はこちら
医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省ホームページ)